コラム

近視抑制治療

マイオピンによる近視抑制治療

0.01%アトロピン点眼薬(マイオピン)を1日1回点眼する事で、近視の進行を抑制する効果が期待されています。副作用がほぼ皆無の良好な近視抑制薬と言われています。
シンガポ-ル国立眼科センターの研究に基づいて開発されておりますが、日本国内では保険適応外の薬となりますので、自費診療となります。

・一般的に近視が進むということは眼軸長が伸びることによって、ピントが合わなくなることをいいます。

・マイオピン点眼薬は近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)ということが確認されています。
左の図は点眼開始から2年間での近視の進行度合いを示しています。

<マイオピン治療にかかる費用>
・初回は1ヶ月後にもう一度受診
検査・診察料   1,100円(税込)
マイオピン1本   3,300円(税込)
合計   4,400円(税込)

・次回からは3ヶ月毎の検査・診察
検査・診察料   1,100円(税込)
マイオピン3本  9,900円(税込)
合計   11,000円(税込)

処方後、1ヶ月後に受診して頂き、問題が無ければその後は3ヶ月毎の定期受診となります。

<よくあるご質問>
Q1. どれくらいの期間、治療を継続したらいいのでしょうか?
A. 全員に効果があるわけではありません。
まず2年間は治療を継続して頂き、効果をみるというのが望ましいと考えています。

Q2. 視力は回復しますか?
A. 基本的には近視が進まないようにする治療であり、視力を回復する治療ではありません。しかし、中には視力が回復する方もみえます。ただ、視力の回復効果が長期的に持続するかどうかに関しては未知であります。基本的には近視の進行を防止し、視力が悪くならないようにするための治療とご理解ください。

Q3. 副作用はどんなことがありますか?
A. 点眼後7~8時間ぐらいまぶしさを感じたり、ぼやけることがありますが、必ず就寝前に点眼して頂ければ、翌日の生活には特に問題ありません。まれに結膜アレルギーが起こることがございますが、副作用がほぼ皆無の良好な近視抑制用点眼液と言われています。

Q4. 全身への影響はありますか?
A. 現在のところ報告されておりません。

Q5. 子供が12歳を過ぎているのですが、治療を受けることは可能ですか?
A. 可能です。現在までにされている報告は6~12歳を対象にしたものですので、臨床的なデータがありません。しかし、12歳を超えても近視は進行しますし、低濃度アトロピン点眼は近視の進行を抑える可能性があります。治療を希望される場合には御相談ください。

Q6. 効果がない方もおられますか?
A. 残念なから、効果が出にくい場合もあることが報告されています。まず2年間は治療を継続して頂き、効果をみるというのが望ましいと考えています。

Q7. メガネやコンタクトレンズとの併用は可能ですか?
A. 可能です。コンタクトレンズは外した後に点眼して下さい。

Q8. 保険適用外なのはなぜですか?
A. 日本ではまだ認可されていない点眼薬であるからです。現在、日本でも保険適応になるよう多くの大学病院で研究が進められており、製薬会社と共に同様の目薬を申請する動きがあるようですが、いつ認可が下りるかは分かりません。

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