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遠視

遠視とは、遠くにあるものの像が、網膜の奥に像を結ぶ状態です。遠くが良く見えるわけではなく、遠くも近くも厳密には少しはっきりしない状態です。ただし、人間の目には調節力(ピントを合わせる力)があるため、子供の時から、30代くらいまでは支障なく見えることがありますが、調節力が低下する35才以降は遠くも近くも見えにくくなります。
また、常に目が調節し続けるため眼精疲労や肩こりの原因になります。
強度の遠視の場合は弱視にならないように幼児・小児の内から眼鏡を掛ける必要があります。

角膜の頂点から網膜までの長さを眼軸長といいます。

この図から分かるように、ピントの位置は正視・近視・遠視すべて同じですが、眼軸長が異なるため、近視や遠視になることが多いです。
従って、体の小さな赤ちゃんはみんな遠視ですが、年齢と共に成長して眼球が大きくなり眼軸長は伸びてゆきます。
正視で伸びが止まってくれれば良いのですが、生活環境のせいか1960年以降に生まれた方は近視になる傾向が高いようです。

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