コラム

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赤ちゃんはなぜ遠視なの?

遠視・正視・近視には眼軸長によるものと、屈折異常によるものがあります。一般的に角膜と水晶体の屈折力は年齢による個人差は少ないため、眼軸長の違いによることが多いです。
眼軸長とは角膜から網膜までの距離をいいます。
図1のように赤ちゃんは体が小さく目も小さいので、大人と比べて眼軸長が短いため遠視なのです。成長と共に眼球も成長し(眼軸長が伸びる)正視に近づきます。
正視の状態で止まってくれると良いのですが、その後の近視化が進んでいます。

2000年~2001年にかけて岐阜県多治見市の当時40才以上を対象にした疫学調査を見てみると、1940年~1949年に生まれた、当時70才台の方は80%以上が遠視、近視は15%程度。逆に1970年~1979年に生まれた、当時40才台方は70%程度が近視でした。
これは東アジアだけの傾向ではなく、欧米諸国も含め世界的に近視の人口が増加していいます。

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